台湾アンデステクノロジーと販売エージェント契約を締結 ~次世代プロセッサ「RISC-V」で日本のSoC開発を加速~

当社は、高効率・低消費電力32/64ビットRISC-V(リスク・ファイブ)プロセッサコアの大手サプライヤーであり、RISC-V Internationalの創設プレミアメンバーであるアンデステクノロジー(Andes Technology;台湾証券取引所:6533;SIN:US03420C2089;ISIN:US03420C1099)と日本における販売代理店として活動するパートナーシップを発表いたします。
目次
RISC-V(リスク・ファイブ)を推進することを決定した背景
主なソリューション
高効率MCUからAI向けNPUまで幅広いRISC-V IPソリューション
AI向け高性能・高効率ベクトルプロセッサファミリーIP
豊富な設定・カスタマイズ機能
包括的な開発サポートシステム
確かな実績とエコシステム
コスト最適化と柔軟なライセンスモデル
両社関係者のコメント
アンデステクノロジーについて
この契約により、当社は日本のお客様に対し、SoC製品開発向けにアンデステクノロジー(Andes Technology)の高効率・低消費電力32/64ビットRISC-V IPコアを提供することが可能になります。
RISC-Vは、特定の企業が提供するアーキテクチャの代替となる次世代プロセッサアーキテクチャとして、世界的な注目を集めています。
RISC-V市場規模は2024年には約1,400億円(9億2,000万米ドル)に達し、2029年には約5,400億円(35億9,000万米ドル)に達すると予想されており、年平均成長率(CAGR)31.2%の急速な拡大を示しています。
RISC-V(リスク・ファイブ)を推進することを決定した背景

- オープンスタンダードであることで広く業界の専門家の参画を可能にし、革新的なRISC-Vベクター拡張などでシステム最適化を実現
- 複数のベンダーとの連携や、自社技術資産の活用を可能にするエコシステムを早期にかつ柔軟に構成が可能
- 製品差別化を可能にするカスタム命令や拡張構成の実現
- 柔軟性のあるライセンスモデルやコスト構造で多様なニーズへの対応
アンデステクノロジーはRISC-Vプロセッサ IPの大手企業であり、20年以上にわたってCPU IPとSoC向けサポートを提供しています。
RISC-Vに特化した市場調査会社であるSHD Groupによると、アンデステクノロジーは過去2年間RISC-V IP市場シェアでリーダーの地位を維持しています。JFE商事エレクトロニクスとアンデステクノロジーのパートナーシップは、日本のお客様に以下のソリューションを提供します。
主なソリューション
高効率MCUからAI向けNPUまで幅広いRISC-V IPソリューション
電力効率の高い3段パイプラインMCU、13段高性能アウトオブオーダープロセッサ、AI向けベクトルプロセッサ、自動車グレードコアを含む包括的なソリューション。アンデステクノロジーはエッジAIアプリケーション向けのNPU IPも提供しています。
AI向け高性能・高効率ベクトルプロセッサファミリーIP
・64ビットデュアルイシュー、8段パイプライン高性能コア
・命令あたり最大2048ビット出力をサポートするベクトル処理ユニット(VPU)
・最大16コアのマルチプロセッサ構成
豊富な設定・カスタマイズ機能
・動的分岐予測、キャッシュ設定最適化、命令セット拡張
・Andes Automated Custom Extension™(ACE)によるアプリケーション固有命令の柔軟な実装
包括的な開発サポートシステム
・アンデステクノロジーの豊富な開発環境(IDE、デバッガ、プロファイリング、シミュレータなど)
・豊富な技術文書、サンプルコード、アプリケーションノート
確かな実績とエコシステム
・世界で160億個以上の顧客SoC出荷実績、400社以上の採用企業(2024年時点)
・SoC設計、EDA、RTOS、AI、セキュリティ分野の多くの企業とのパートナーシップ
コスト最適化と柔軟なライセンスモデル
・ARMコアと比較してより柔軟なロイヤリティ構造
・トータルBOMコストの最適化
RISC-V技術の採用を計画している日本のお客様に対し、両社が一体となって技術支援と開発効率向上の両面からSoC開発の包括的なサポートを提供します。
両社関係者のコメント
Frankwell Lin氏(アンデステクノロジー 会長兼CEO):
「JFE商事エレクトロニクスとのパートナーシップ確立を嬉しく思います。これは革新と技術的卓越性への我々のコミットメントにおける重要な前進です」
柳澤孝彰氏(JFE商事エレクトロニクス 代表取締役社長):
「RISC-V技術は、日本の製造業にとって重要な選択肢となります。アンデステクノロジーの優れた技術と当社の豊富な経験を組み合わせることで、お客様の競争力向上と事業成長に貢献できると確信しております。」
Andes Technologyについて
RISC-V Internationalの創設プレミアメンバーであり、商用CPU IPのリーダーであるAndes Technology(台湾証券取引所:6533;SIN:US03420C2089;ISIN:US03420C1099)は、RISC-Vのグローバル採用を推進しています。
Andesの広範なRISC-Vプロセッサ IPポートフォリオは、超効率的な32ビットCPUから高性能64ビットアウトオブオーダーマルチプロセッサコヒーレントクラスターまでをカバーしています。先進的なベクトル処理、DSP機能、強力なAndes Automated Custom Extension(ACE)フレームワーク、エンドツーエンドAIハードウェア/ソフトウェアスタック、完全準拠のISO 26262認証、堅牢なソフトウェアエコシステムにより、AndesはRISC-Vの全ポテンシャルを解放し、AI、自動車、通信、コンシューマエレクトロニクス、データセンター、モバイルデバイス全体での顧客のイノベーション加速を支援しています。
160億個以上のAndes搭載SoCが世界中でイノベーションを推進しています。
詳細は www.andestech.com をご覧いただき、LinkedIn、X、Bilibili、YouTubeでも情報を提供しております。